月刊ムー、読んでますか?
読んでない?
読んでください(懇願)。
今回筆者は、月刊ムーの読者のみならずパワースポットマニアに超有名な現代の最強パワースポット『ゼロ磁場』こと分杭峠へと足を運んでみた。
実際にゼロ磁場で起きた不思議な体験をこの記事では共有していきたい。
ゼロ磁場とは
日本最大の断層「中央高断層」が縦貫する長野県伊那市長谷と下伊那郡大鹿村の境に位置する分杭峠では、断層の両側から(正)方向のエネルギーと(負)方向のエネルギーが均衡している。
完全なる均衡によりエネルギーはゼロになるが、そこには未知のエネルギーが局地的に集積する。その地点を「ゼロ磁場」または「相殺零場」と呼ぶ。
わかりやすく説明すると、力士が土俵のど真ん中でがっぷり四つになっているところを想像してもらいたい。お互いの力が均衡することでその場で二人の力士は硬直状態になるが、お互いのエネルギーが消失しているわけではない。
消失していないことは吹き出す汗を見れば一目瞭然である。
言うなれば分杭峠の地中深くでぶつかり合う二人の白鵬
何の罰ゲームだ。
白鵬が一体何をしたというのだ。角界が黙ってないぞ。
ただ、この例えでわかるようにものすごいエネルギーを内包してることは想像に難くない。
筆者は白鵬を実際に間近で見たことがあるのだが、ただそこにいるだけなのに白鵬はものすごいエネルギーを放っていた。
それが二人である。しかもがっぷり四つ。しかも長野の山奥の地中深くに埋められている。理不尽に対する怒りのエネルギーも足したら半端ではない(多分いきなりアイマスクとヘッドホンをさせられて強制連行されている)。
パワースポット不可避である。
平日の昼間なのに超満員
分杭峠は、長野県の山奥にあるただの峠なので周囲に建造物などはほとんど見当たらない。
ゼロ磁場へは車で15分ほど離れた場所にある駐車場からシャトルバスが出ているので、そこで乗り換えて行く必要がある。
駐車場へ向かう道中、対向車と一切すれ違わなかったために「本当にここであっているんだろうか?」と筆者も若干の不安を覚えたのだが、到着した駐車場には様々な県ナンバーの乗用車で埋め尽くされていた。
ちなみにバスの料金は往復650円。料金が高いか安いかはあなた次第。
第三の氣場
シャトルバス乗り場の隣には「零磁場ミネラル株式会社」と書かれた建物が存在していた。確実に四季報には載ってないタイプの株式会社。
写真には写っていないが「第三の氣場」とも書かれていた。会社自体がパワースポットというかなり珍しいパターン。
求人広告に「あなたもパワースポットで働いてみませんか?」と載せても嘘ではない。
零磁場ミネラル株式会社社長との邂逅
分杭峠に到着する前からすでに漂っているパワーに圧倒されっぱなしの筆者ではあったが、シャトルバスを待つ間「零磁場ミネラル株式会社」の社長と思われる人物と話をすることができた。
「こちらに手をかざしてみてください」と虎ロープの張られた地点に手をかざすよう勧めてくる社長。
言う通りにしてみると、なんと手のひらにビリビリとした刺激をはっきりと感じた。
「ビリビリするでしょう?」と社長。
「します」と筆者。
ゼロ磁場から離れていると言ってもこの地点でも強力なパワーがあると社長は言っていた。
「零磁場ミネラル株式会社」には簡易的な売店が併設されており、「零磁場の地下から汲み上げたミネラルウォーター」や「きゅうり」や「トマト」が売られていた。
ちなみに社長はロバートのコント「邪念ゼロ研究所」に出てくる所長と全く同じスピリチュアルな話し方をしていた。
パワースポットを紹介してくれる人間としては完璧である。
まだの方はぜひ動画をチェックしてみてほしい。
ちなみにロバートで一番好きなコントは「No Guitar No Life」
浮かび上がる謎
第一の氣場が「ゼロ磁場」、第三の氣場が「零磁場ミネラル株式会社」、じゃあ第二はどこなの?とかすかに疑問に思ったが、世の中には知らないほうがいいこともある。
余計な詮索は身を滅ぼす。気になる方は自己責任でお願いしたい。
ゼロ磁場のパワーに圧倒
「20掛ける650が、えっと一日に6往復だから…」などと車内で考えていたらあっという間に乗客でパンパンになったマイクロバスは分杭峠へと到着した。
マイクロバスから降りる順番を座って待っていると、筆者の座席の窓ガラスから「コツコツ」と言う音が聞こえた。スズメバチだ。
大自然の歓迎か、はたまた「立ち去れ」と言うメッセージか。
カナブンとかなら平気だが、スズメバチは正直怖すぎる。どっか行ってくれ〜〜〜〜、と念じていると想いが通じたのかスズメバチは山奥へと飛び去っていった。
ゼロ磁場に試されていたのかもしれない。どうやら第一の試練は突破できたようだ。
マイクロバスを運転していた尼神インターの渚に似ているドライバーは我々を下ろすと爆速で「零磁場ミネラル株式会社」へ引き返していった。
何時に迎えにくるの?と疑問に思ったが、ゼロ磁場への好奇心が優っていたのか誰も訪ねる者はいない。
下車した地点から山道を100mほど歩くと「ゼロ磁場」と呼ばれるスポットに到着する。
ベンチに座って各々自由に過ごす。
ところどころに手をかざしていると、先ほどの虎ロープ内とは比べ物にならないほどのビリビリとした強い刺激を感じた。
驚愕の生物との遭遇
周辺の地形を調べていると、筆者がこれまでに出会ったことのないような未知の生命体が何かから逃げ出すかのように地中から勢いよく飛び出してきた。
見る人によっては非常にショッキングな写真のため、自己責任でお願いしたい。
おわかりいただけるだろうか。
何かから逃げ出すかのように突如姿を見せた「クソでけぇミミズ」である。
地中で発生する未知のエネルギーをその身に蓄えたとしか思えない巨躯を目の当たりにして、我々の背後にある超自然的な存在を確信した。
筆者が「クソでけぇミミズ」をしばらく(木の棒でつついたりして)観察していると、「クソでけぇミミズ」は巨躯をくねらせ自身の身体で「0」を表現し始めたのだ。
その瞬間その場にいた全ての人間は気付いただろう。パンドラの箱、完全に開いちゃってるな、って。
その後
小一時間ほど周辺を散策したが、先ほどまでの異変とは打って変わっての静寂が我々を包み込んだ。
歩いているときによそ見をしてて軽くぶつかってしまった老齢の女性の足腰がやたら丈夫で筆者の方がよろめいてしまったことや近くの川の水を直で飲んでみたと言っていた中年の女性にドン引きしたこと以外何も変わったことは起こらなかった。
ただ、何も起こらないことが何かの予兆である気がしてならない。
あとその中年の女性にはベア・グリルスさんの『MAN vs. WILD』をぜひ観てもらいたい。あのベアさんですら川の水は飲まないのだから。
最後に
噂の「ゼロ磁場」こと分杭峠では、終始不思議な現象の連続だった。
最強の「パワースポット」ということは疑いようもない。
しかも「ゼロ磁場」から帰宅後以来、不思議と体が軽いのだ。
あなたも「ゼロ磁場」の未知のエネルギーをぜひ実際に体感してもらいたい。