どうも、だとばぐです。
アディダスファイブテンが2020年にハイアングルをアップデートしたハイアングルの改良版と言える最新モデルをリリースしました。今回はそんなハイアングル2020バージョンとも呼べる新型モデルの個人的に気になるポイントをシェアしていきたい。
主な変更点
一見してカラーリングやヒールカップの形状、ソールなどに大きな違いが見られる。
また現在のハイアングルのアッパー素材はレザーになっているが、2020年モデルではシンセティックスエードレザーが使用されている。
シンセティックレザーといえば、旧ファイブテンより販売されていたハイアングルシンセティックを思い浮かべる。ハイアングルシンセティックは、本革製のハイアングルと比べて軽量かつシンセティック独自の伸縮性による履いた瞬間から足に吸い付くようなフィット感がポイントと言えるクライミングシューズだった。
本作もシンセティックレザーが使われているので同様の効果が期待できる。
従来からの大きな変更点まとめると以下の2点である。
- ヒール全体がラバーに覆われている
- アウトソールのセパレート化
ヒールカップの変化について
従来のハイアングルではヒールのサイドに大きく隙間があいており、踵をホールドにひっかけた際にこの隙間から力を逃す事でヒール全体を変形させ摩擦力を高めるファイブテン独特なヒールフック性能を発揮していた。
ハイアングル2020モデルではヒールカップ全体がラバーで覆われるように改良されている。
ヒール全体をゴムで覆う事でヒール全体の剛性感が高まるため、細かいホールドに対してかけるような岩場でヒールフックの安定感も向上していると考えられる。
個人的にはある程度の剛性感のあるヒールカップの方があらゆる場面に対応可能だと思っているので、この変化は大いに期待できる。
アウトソールの変化について
従来のハイアングルはつま先からかかとまで繋がっているフラットソールが採用されていた。
フラットソールの利点としては、ソール自体の剛性により足裏全体をサポートするため負担を軽減したりソールの安定感の向上があげられる。
ハイアングルのつま先でしっかり掻き込んでいくようなオールドスクールとも言えるスタイルの実現に従来のフラットソールは大きく寄与していた。
ハイアングル2020モデルのアウトソールがセパレートに変更される事でシューズ全体の反発力や柔軟性の向上が期待でき、よりコントロールしやすいクライミングシューズに改良されたといえそうです。
また従来モデルよりも若干タイトな作りになっているようなので、今回のハイアングルはより細身の足型のクライマーをターゲットにしているかもしれない。
サイズ感について
ハイアングル2020モデルは従来と同様の木型を使用しているため足型やサイズ感については現行モデルと同じサイズを選んで問題なさそう。
足型が現行のハイアングルと同じということは試し履きをしなくてもある程度のサイズ感がわかるため海外通販で購入しても失敗のリスクが少ないのもポイントが高い。
ちなみに筆者の場合足の実寸がおよそ25.0cmでハイアングルはUS7を選んでいる。
ややきつめのサイズ感。
ちなみにクライミングシューズを海外通販で買うならBananaFingersがオススメです。
販売価格
ハイアングル2020アップデートバージョンは従来モデルよりも低価格の150ドルでの販売を予定している。
安間サチさんの足元に注目するとハイアングル改良版が確認できる。
岩場でも従来のモデル同様ゴリゴリに使用できそう。
実際に履いてみた感想
アッパーにシンセティックレザーを使用しているので足入れがめちゃくちゃ良く、履いた瞬間から足にフィットする。
これは旧ファイブテンのイエローカラーのシンセティックハイアングルと変わらぬ足入れの良さではあったが、従来のモデルよりも幅広の作りになっているため爪先の自由度は新型ハイアングルの方が上だろう。
履く前から分かってはいたことだけど、このシューズは完全に従来のハイアングルとは別物。
ヒールもステルスHFラバーを使用しておりやや丸みを帯びた形状になっているため、従来の細身のヒールよりはかなり使い勝手が良くなっていた。
個人的に良かった点
ベルクロのループが金属になってる!
主な変更点は上で述べた通りだが実際に履いてみてベルクロを通すループが金属に変わっていたことに気付いた。
かなり細かいマイナーチェンジではあるが個人的にはこの変更が嬉しい。
絶対こっちの方がいいと思う。
金属製のパーツは岩と擦れることで傷がつき腐食するとも言われるが、同様の金属製ループが使用されていたチームファイブテンを履いていた経験から言うとそれほど神経質になる必要もない。
むしろ従来のモデルのベルクロの耐久性の低さが同素材のループとの摩耗によって発生すると考えているので、今回の変更によりベルクロの無駄な消耗を抑えられることが期待できる。
性能もさることながら何よりもビジュアルが最高。
白いクライミングシューズは上履きと揶揄されかねないが、新型ハイアングルのスタイリッシュなデザインを上履きなんて呼ぶ人間は一人もいないだろう。こんなかっこいい上履きがあるはずがない。私立とかならわからないけど、少なくとも公立には絶対にない。
かなり汚れやすい
白いモノの宿命ではあるが、この新型ハイアングルも例に漏れず汚れがめちゃくちゃ目立つ。
素足はのクライマーは覚悟をした方がいいかもしれない。
どうしても気になる人はクライミング用ソックスを着用しよう。
クライミングシューズは消耗品なので汚れをそこまで気にする必要はないと言われてしまえばそれまでではあるが、新型ハイアングルはシンセティックレザーという特性のためレザーよりも手軽に洗うことができる。
まとめ
新型ハイアングルは従来のハイアングルと比べて性能を全体的にブラッシュアップしている。
旧モデルも外岩・インドア問わず非常にオールラウンドな性能を発揮していたが、さらにインドアでのクライミングにも適応する進化を見せてきた。
ファイブテンのシューズは細すぎて足に合わないと思い敬遠していた人も一度試してみる価値はあると思う。
カラーリングは男性用もローボリュームの女性用もアッパーは同じく白でタグが女性用は赤色を予定している。
今年のコンペシーンでは新型ハイアングルを履いたクライマーを多く見かけることになりそう。
追記
新型ハイアングルを屋内コンペ向けにさらに改良したモデル「Hiangle Comp(ハイアングル コンプ)」が2021年の発売を予定していることが発表されました。
以下の記事で主な変更点について紹介しています。
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