まず言いたい。このクライミングシューズはやばい。
イボルブから満を辞して登場のオラクルを早速岩場で使用してみた。
全てが高水準のオールラウンドモデル
インドアも岩場もこのクライミングシューズだけで全てカバー出来るんじゃないんだろうか、というくらいに個人的に最高なクライミングシューズだと思う。
イボルブがこれまでの製品開発で培ってきたノウハウを全て詰め込んだ現時点での究極マシン。ラスボス感がすごい。
「僕の考えた理想の最強シューズ」を体現している。
ただ高えんだ。
性能
全てにおいて高水準。
その中でも特にエッジングとヒールの性能が素晴らしいと感じた。
岩場では課題によってハイアングルとミウラーを愛用しているが、オラクルが良すぎて両シューズをメルカリに出品しそうになった。
ミウラーと比較
個人的にレースタイプのオールラウンドシューズといえばスポルティバのミウラーを真っ先に思い浮かべる。
強烈なエッジングと安定したヒール性能。
慣らしが済んで足に馴染んできたときのスメアリングといい、全てを高い次元でこなしてきた往年のミウラーですら凌駕するオールラウンド性能を「オラクル」は備えている。
トーフックに関していえば、完全に「オラクル」に軍配が上がっている。
現代的なクライミングにも対応できる真のオールラウンダーたるクライミングシューズに出来上がっている。
オラクルのサイズ感について
足のサイズは実寸24.5cmの細身で、オラクルはUS6.5を選択。
結果としてゴリゴリのジャスト。これ以上攻めてたら死んでた可能性があるほどギリギリの角度でコーナリングを攻めた。
なんだったらレースをぎゅっと閉めるとベロの部分がパツパツになって非常に窮屈そうな見た目になっている。
他のシューズのサイズを比較
Fiveten モカシム US5h ジャスト
Fiveten チームファイブテン US7h ジャスト
Fiveten ハイアングル・シンセティック US6h ジャスト
La Sportiva ミウラー Miura EU35h 鬼攻め
Evolv アディクト Addict US7 ジャスト
Evolv アシマ Ashima US7h ジャスト
Evolv シャーマンLv Shaman Lv US8 普通に2時間散歩できる
を履いてきたが、この中で一番キツイのはミウラーだった。
今回のオラクルはその次くらいのキツさだけど、20分程度なら履き続けていられそう。
オラクルの気になるポイント
マイクロスタンスの踏み変えが少し苦手。
どうしてもボリュームのある爪先のせいか、スムーズな踏み変えがFivetenなどの細身のクライミングシューズと比較すると難しく感じた。
ただ豊田の岩場の結晶のようなホールドについてなので、インドアに関しては全く気にならないレベル。
ソールのフリクションが最高
インドアのボテに対しても、ギュギュッとグリップして喰いついてくれるオラクルのソールは、これまでのイボルブのソールと比較しても非常に高性能で、ステルスよりも個人的にはよかった。
エッジング性能とソールの硬さとフリクションのバランス、ヒールのフィット感、全てにおいて良い意味で期待を裏切ってきた。
好きになっちゃう。
まとめ
オラクル以外にも新しいモデルを色々と試しているが、インドアと外岩でオラクルほどハイレベルに全てをこなしてくれるシューズには出会えなかった。
ボテにスメア主体のようなコンペちっくな課題にももちろん対応できるスペックを兼ね備えている。
外岩で高グレードを目指すクライマーだけではなくコンペで上位を目指すクライマーにも「イボルブ オラクル」をオススメしたい。