コンペで負けたらすぐに帰るクライマーが今後も負け続ける理由

クライミング
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コンペで負けが決まったらすぐに帰ってるクライマーはいないか?

もしいたら聞いてほしい。その気持ちすごくわかります。
負けたら速攻で帰りたくなりますよね。
でも強くなるためには、負けた後にどうするかが一番大切。
コンペ終わりほどボルダリングに対するモチベーションが高まっている瞬間はありません。
「もっとトレーニングをしておけばよかった」後悔を上げればキリがありませんが、この瞬間をうまく利用することが来年のノースフェイスカップ予選突破という結果につながるといっても過言ではないのです。

予選敗退後のメンタルコントロール

ボルダリングのコンペに限らず、競技というものは敗退したらそこで全てが終わってしまう。
特にノースフェイスカップという日本最大級のボルダリングコンペでは、クラスにも寄るが午前中の早い時間に自分の予選が終わってしまえば、あとは夕方にある上位クラスの予選終了時までただひたすら競技を観戦して時間を潰すしかない。

予選を無事に通過できたものにとっては、その観戦の時間も心地よい余韻として味わうことができるだろう。問題は予選敗退者である。しかもボロクソに負けてしまった。
この時ほど自分の弱さと向き合える瞬間はなかなかありません。

負けた時にどう振る舞うか

コンペで手も足も出なくて、なんだったら最下位だった場合は特に予選が終わり次第一刻も早く会場から立ち去りたい気分に陥ってしまう。
惨めすぎる現実から少しでも距離を置きたくなってしまうのだ。もう1秒たりともこの場に居たくない。っていうかDivision4って朝早すぎないか?予選が終わった後めちゃくちゃ暇。
人によってはその足で会場近くの別のジムに行き、コンペの鬱憤を晴らすかのように登る人もいるだろう。というか自分がそうだった。

初めてのボルダリングコンペである「ノースフェイスカップ」に出た時を思い返してみる。
当時はインドアのジムでは2級をコンスタントに登れていたにも関わらず、初めてのコンペの雰囲気に飲まれてしまい思うような成果があげられなかった。
最下位か限りなく最下位に近い順位だったと思う。
その時は、恥ずかしながら予選が終わったと同時に会場から逃げるように別のジムへと移動してしまった。

コンペ後

別のジムに移動してからは「まだ体があたたまっていなかった」だの、「落ち着けば登れる課題なんだけどなあ」など言い訳のオンパレードである。
あまつさえ「自分は岩場がメインだからコンペは本気ではない」などとのたまう始末である。
今なら言えるが、そんな考えをして自分の失敗と向き合わないようなやつは岩場でも成果をあげられないだろう。

ボルダリングに失敗はつきもの

落ちて当たり前。ボルダリングはどう落ちるか、落ちた後にどうするか、なのである。

残り続けることのメリット

決勝のあるコンペだったら決勝まで観戦していきたい。
ノースフェイスカップのような予選会のみの場合も、最後まで残って上位クラスの強いクライマーの登りを観戦していくことで得られるものもあるだろう。
Division5や4から観たDivision1の選手は異次元すぎてただのモンスターにしか見えないが。
感覚としては動物園で無茶苦茶に動きまくってるゴリラを観てる時とほぼ同じ。「すごいけど、まぁゴリラだしな」みたいな感じ。

ただ一つ上のクラスのクライマーの登りは、自分に今何が足りないのか、を発見する手助けをしてくれる。
具体的には、ホールドの持ち方や効かせ方。体重移動や腰の動かし方。次のホールドを取る時の視線などを注意深く観察してみてもいいかもしれない。
ただジムでセッションしている時の何倍もフィードバックを得られるだろう。

まとめ

コンペが終わってもぜひ最後まで残り続けよう。

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