重要なのは3つだけ!超初心者向け上達するクライミングシューズの選び方

クライミング
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早く上達するためには適切なクライミングシューズを選ぶことが重要

靴を選ぶときの基準として快適さを求める場合、自分の足型にあっているかどうかが最も重視すべきポイントではあるが、ことクライミングシューズに関してはよりシビアなフィット感が要求される。
完璧に足型にあっているクライミングシューズを手に入れようと思ったら、木型から製作したフルオーダーをするしかないのだが現実的ではない。
市販品の中で、できるだけ自分にあったクライミングシューズを選ぶ必要がある。

最速で上達する1足目の選び方

問題の選び方である。ポイントは3つだけ。

  • 試し履きをして丁度といいと感じたサイズより1サイズ大き目を選ぶこと
  • 靴底がフラットタイプの1ベルクロかスリッパタイプを選ぶこと
  • 値段と見た目で迷ったら見た目で選ぶこと

これだけ意識すればいい。

試し履きは必須

クライミングシューズを購入しようとした場合、一般的には登山用品などを販売するアウトドアショップやクライミングジムに併設されているショップ、またはネット通販やメルカリなどのフリマアプリを通じて個人から新品同然のものを安く譲ってもらうなどの方法が考えられる。
後者の2つはオススメできない。クライミングシューズを選ぶ上で、少なくとも3足目までは絶対に試し履きをするべきだ。
なぜ3足目までか、というと一般的に自分にあったクライミングシューズというものを理解し始めるのが3足目からと言われているからである。
一般的に1足目は緩め、2足目はキツめ、を選んでしまい、ようやく3足目でジャストサイズを選ぶことができる。ここまででおよそ1年半近く経っている可能性がある。
この期間をできるだけ省略できれば、より上達の速度も上がるだろう。

上達する1足目の選び方を以下で細かく見ていこう。

試し履きをして少しきついなと感じたサイズより1サイズ大き目を選ぶこと

基本的にショップなどでの試し履きは、スタッフの方が色々と説明してくれるので、それを素直に聞けば問題ない。
個人的にはアウトドアショップよりもクライミングジム併設のショップをオススメする。
理由は、アウトドアショップでは説明してくれるスタッフが実はクライミング経験が乏しい、という可能性があるためである。クライミングジム併設のショップではクライミング未経験者はまずいない。

ごく稀にクライミングシューズマニアみたいなスタッフもいる。ものすごい蘊蓄を垂れ流してくる可能性があるが、おそらく完全なる善意なので、グーグルマップで低評価の口コミだけは載せないであげてほしい。

1サイズ大き目が良い点としては、試し履きはごく短時間のためにクライミングをした場合に足にどの程度負担が出るのかを予測しにくいためである。
クライミングシューズを履いていると足が痛くなってしまい、靴を長時間履いていられなくなると、それだけ壁に登る時間は減ってしまう。
最初のうちは壁に登れば登っただけ上達する。
靴は多少緩くても上達するためにはメリットの方が大きい

大き目のシューズを履くメリットはそれだけじゃない

多くのクライマーが練習用シューズと本気用シューズを分けている。
1足目の若干緩いシューズは2足目を買った時に自動的に練習用としてまだまだ使用することができる。全く無駄が生じない。

「クライミングシューズのサイズは攻めるもの」という考えは時代遅れ

最近のクライミングシューズは、使用によって皮が伸びて購入時よりも緩くなりすぎるということが減っているため、最初に1サイズ大き目を買っても、最後までほとんど変わらず履けるだろう。

靴底がフラットタイプの1ベルクロかスリッパタイプを選ぶこと

上級者向けシューズというのは、つま先が大きくかぎ爪状になったダウントー(Down toe)という形状をしている。このタイプは指先を強く拘束するために、初めて間もないクライマーにとっては恩恵に預かる前に足が痛くなってしまう。その点、かかとから爪先までが平らなフラットタイプは足を無理に拘束することもない。

脱ぎ履きのしやすさも重要

紐タイプのクライミングシューズもあるが、脱ぎ履きするたびにいちいち紐を締めて解いては時間の無駄でしかない。
以下のようなスリッパタイプか1ベルクロタイプをオススメしたい。

スカルパ「オリジン」

◇SCARPA(スカルパ)SC20202・オリジン / ORIGIN【クライミングシューズ・ボルダリングシューズ】

定番。
最初の一足として非常にバランスが良い。
ベルクロは2本。
若干大き目を選んでも、ベルクロをきつめに締めることで調節できる。

アディダスファイブテン 「ハイアングル」

アディダスファイブテン ハイアングル

若干ダウントーしているが、非常に足へ馴染みやすくほとんど気にならない。
ある程度レンタルシューズで登れている場合、いきなり「ハイアングル」を選択肢に入れても構わないだろう。
具体的には5級あたりをレンタルシューズでトライしているなら、「ハイアングル」を手にとって4級3級とステップアップしてもらいたい。

スポルティバ「マーヴェリンク」

スポルティバ マーヴェリンク Maverink (Flame / Sulphur)★ロッククライミング・クライミングシューズ・ボルダリングシューズ★

スリッパタイプの最高峰。
ノーエッジという特殊なつま先をしており、足使いの練習に最適。
フラットかつストレートタイプで素直な足型のため、長時間履いていても疲れにくい。

アンパラレル「アップモック」

飛び抜けた特徴はないが、逆にそれがこのクライミングシューズの特徴になっている。
スラブから緩い傾斜までならこの一足で十分対応可能。強傾斜では、ダウントーのようにつま先をシューズがサポートしてくれないので、しっかりと自分の力で掻き込んでいく必要があるが、そのお陰かこの靴を履き続ければ自然と足使いが上達する。
この靴で練習した後にソリューションなどのハイエンドモデルを履くと、シューズの性能をはっきりと感じられる。
この靴で高グレードを登っているとめちゃくちゃ格好いい。

値段と見た目で迷ったら見た目で選ぶこと

上達のポイントとして、どのようにモチベーションをキープするかが大切。
クライミングシューズは1万円代前半から2万円代のものまで価格差が大きく広がっている。
22,140円のクライミングシューズが格好良くて気になるが、最初の一足だから10,000円にしておこう、というのはあまりいい選択とは言えない。
大槻班長も「へたっぴさ……..!欲望の解放のさせ方がへた…」と言われてしまう。もし破滅してもチンチロで巻き返せばいいだけだ。
ダウントー、鬼ターンインで紐タイプでなければ、好きな靴を選んだ方がいい

例えスタッフが「この靴はそのサイズだとあまり性能を発揮できないかもしれません」と言ってもこの際は無視しよう。

最後に

ボルダリング上達のために大切なのは「とにかくたくさん登ること」。
クライミングシューズ選びも登ることの邪魔にならないものを選ぶことが大切。

とりあえず最初は「初心者向けシューズと呼ばれるものにしておけ」と盲目的に選びがちだけど、個人的にはそんなことにこだわる必要はないと思う。
人の目など気にせずに、きつめのサイズやダウントーなど癖の強いタイプを避け、好きなデザインのクライミングシューズを選んでもらいたい。

ちなみにクライミングシューズのことをボルダリングシューズと呼ぶと素人感が出てしまうので、できればクライミングシューズと呼ぼう。

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