みんなだいすき「Moonboard(ムーンボード)」に最近ハマっています。
最近では国内でも設置しているクライミングジムが増えつつあり、2019年9月16日には「Moonboard Masters」がおよそ2年ぶりに開催されるなど、再び盛り上がってきているなといった印象。
今回はそんな「Moonboard」について思ったことを書いていきます。
Moonboard(ムーンボード)とは?
イギリスのレジェンドクライマーBen Moonが考案したトレーニング壁である。
共通の傾斜とホールドを配置をすることで世界中で課題を共有することができます。
Ben Moonはもちろん、Daniel WoodsやAlex Megos等の化け物クライマーが作った課題にトライすることもできるのですが、もはや天上人たちの遊びレベルの課題なので我々大地に縛り付けられ重力から逃れられないパンピークライマーはトライすることはできても大体一手目で落ちます。
ホールドはそれほど悪くない
ムーンボードはスローパーはほぼ存在しなくカチやガバカチのようなモノばかりなのですが、比較的ポジティブなホールドが多く、保持するだけならボルダリングを継続的に行っている人にとってはそれほど難しくありません。
そのためかグレードが上がるにつれてわかりやすく距離感がバグり始めます。
7B+(二段)辺りからギアが確実に上がる
ホールドとホールドの距離感が半端ない。マジで北海道の国道で見かける最寄りのイオンまでの距離くらい遠い。
僕は身長170cm 横リーチ170cmの特別恵まれてもいない普通のリーチの持ち主だと思っているのですが、普通にスタティックでは届きません。バチクソに足を切りまくって何とか次の一手を取りに行っています。ほとんどキャンパシングをやっているようなもの。
6C〜7Aあたりで遊んでいるのが一番楽しい
この辺りのグレードの課題が日本人のリーチだと一番無理なく楽しめるような気がしている。
単純に保持力がなくて弱いだけかもしれないけど。
ムーンボードのグレード早見表
- 5+ (V2) – 6B+ (V4)
- 4級〜2級
- 6C(V5)
- 1/2級
- 6C+(V5)
- 1級
- 7A(V6)
- 1級/初段
- 7A+(V7)
- 初段
- 7B(V8)
- 初/二段
- 7B+(V8)
- 二段
- 7C(V9)
- 二段+
- 7C+(V10)
- 三段
- 8A(V11)
- 三段+
- 8A+ (V12) – 8B+ (V14)
- 四段〜五段
ムーンボードのグレードを段と級で表すの無理があるな。
ムーンボードおすすめ課題 5選
リピーターのコンセンサスによりグレーディングが適正かつ課題のクオリティが評価された課題が、ベンチマーク課題となります。
ベンチマーク課題はどれも非常に考えられているためどれも面白いのですが、今回はその中で個人的に面白かった課題を6C〜7Bの中から選びたいと思います。
TO GO 7B
短い課題の中に面白さが凝縮されている
THE KRAKEN 7A+
ラスト前の一手が痺れる
SUMMIT FEVER 7A
テクニカルかつダイナミック
ASCENDING HARD 6C+
真っ向勝負
SHIN RAMEN 6C
ゴール取りが気持ちいい
実はやってる人がほとんどいない
ムーンボード設置店に遊びにいってみると、実際にムーンボードをトライする人をほとんど見かけません。
他の壁はギュウギュウなのにムーンボードだけスカスカなことも。
ムーンボードの課題の強度から、どんな傾斜でも4級をコンスタントに登れる程度の強さが最低現必要なことも理由の一つでしょう。
クライミングジム側からしたら、スペースによほどの余裕がない限りムーンボードを設置するメリットはあまりないように感じます。
しかも、ムーンボードはとにかく指もボディも酷使するのでやるタイミングがよくわからないという問題が。
初めて遊びにきたジムでは特に常設課題で遊びたくなるものなので一通りの課題をやったらもうムーンボードをやる体力は残りません。またその逆も。
「ムンボやるなら他登るな、他登るならムンボやるな」レベルの二者択一を迫られる。
ムーンボードをやるメリット、デメリット
ムーンボードはとにかく指の力と体の強さが必要となるために、ただやっているだけでも自然と保持力と体幹が鍛えられます。
これらは岩場でのクライミングにとっても必要不可欠なものなので、定期的にムーンボードでトレーニングをすれば、確実にシーズン中の岩場での成果につながるでしょう。
デメリットはありません。
強いていうなら、指の負担がすごいからやりすぎたらパキるくらいでしょうか。
パキる人は他の課題でもパキるのでムーンボードのデメリットではないですね。
最後に
強くなりたきゃ黙ってムンボ!