手汗をとめるためならどんな出費もいとわない。
どうも、だとばぐです。
個人的にはクライミングシューズよりもチョーク選びの方が重要だと考えています。
そのためチョークに関しては様々な種類を試してきました。
ただFrictionLabs(フリクションラボ)のチョークに関しては値段のこともありなかなか手が出せていませんでした。
しかしもうそんな悠長なことを言っている段階ではない。
手汁クライマーの最終兵器と言っても過言ではないFrictionLabs「ゴリラグリップ」をついに購入し、実際にジムと岩場で使用してみました。実際の使用感をこの記事ではレビューしていきたいと思います。
何故ゴリラグリップを選んだのか
手汗に悩むクライマーにとってゴリラグリップの岩場での評判は常々耳にしていたが、最大の決め手となったのは「United」V16 FA(First Ascent:初登)でお馴染み村井隆一君がゴリラグリップを愛用しているから。
めちゃくちゃかっこいいですね。
インタビューによると村井隆一君も汁手の民(汁民)らしい。
それを聞いて俄然応援するようになった。
そんなV16をFAするようなクライマーが絶対の信頼を置いているチョークを試さない訳にはいかない。
グリップ力を高めるチョークはチートじゃないのか?
チョーク下地や含水率を考えて作られた最近のチョークの使用はチートだと言う人にとって、最近の国内V16完登なんかもその人の中では無効扱いなんだろうか
「フリクションラボ使ったんでしょ?チートじゃん!無効無効!」って立場だったらいっそ清々しいけど
— だぁとばぐちゃん (@dirtbaghack) December 12, 2019
個人的には「チョークはチートでもなんでもない」という立場。
人によっては、チョークは手汗を止めるためのものであり、グリップ力を高める薬品等の添加はやりすぎじゃないのか?という意見もあるようです。
かつては当たり前のように使われていたロジン(松脂)入りの液体チョークも最近では環境や景観に配慮する観点から使用を自粛する流れになりつつあります。
実際に使用してみて
インドアの使用感
チョーク自体は柔らかめのチャンキータイプとパウダーのハイブリッドになっている。このパウダーは非常にキメが細やかで、チョークノリは良好。チャンキーを潰すように掌にすり込むことで、満遍なくしっかりとチョークアップすることができる。
しかしFRP製のホールドに対して特別フリクションを感じたかといえば疑問が残った。
「東京粉末ブラック」や「YAMATECH fluffy20」と比較してみてもあまり違いがわからないぞ。使っていて急に不安になってくる。
岩場での使用感
めちゃくちゃいい!!!
岩場特有の結晶のような極小ホールドの指への喰らいつきかたが明らかに違います。
湿り手の方ならわかると思いますが、手汗が出てくると指先がどうしても柔らかくなってしまいます。
ただ「ゴリラグリップ」をつけていると、指皮の表面は乾燥して硬くはなっているのですが指先自体には弾力が残っているような、まるで肉球的な質感をキープすることができました。これ一番フリクション発揮できるやつやん!
使えば使うほど指先のコンディションが良くなる
「ゴリラグリップ」を岩場で使用していて特に感動したのが、使えば使うほど指先のコンディションが向上していくということ。
この効果は今まで使ってきたどのチョークからも得られなかった「ゴリラグリップ」特有のもののように感じました。
花崗岩に対しては東京粉末のブーストとブラックを併用した時と同等かそれ以上のグリップ力を感じました。
FrictionLabs「ユニコーンダスト」と「ゴリラグリップ」をミックスさせるとさらなるフリクションを発揮するという裏技的な使い方もあるようです。
個人的には、手汁クライマーは黙って「ゴリラグリップ」を使っておけ!という結論に達してしまいました。
評価
- フリクション
- 使いやすさ
- 持続力
- コスパ
- 総合評価
コスパ以外は非常に素晴らしいチョークと言える。
最後に
今回、勇気を出してFrictionLabs「ゴリラグリップ」を購入、使用してみましたが結果的にかなりの満足感を得られることができました。
確かに「ゴリラグリップ」などフリクションラボのチョークは高価ではあるが、それらを使用することで目標とする課題の完登に一歩でも近づくのであれば指皮の無駄な消費を防ぐことができたりと総合的なコスパは実は高まるのではないか、という感想を得ることができた。
高難度課題に挑戦するクライマーや今使っているチョークに満足できないクライマーはぜひフリクションラボ の「ゴリラグリップ」を試してもらいたい。