『登れる人がモテる』というドブ臭い幻想を抱いているから
以上です。出口はあちらです。
足元にお気をつけておかえりください。
もう8割方の言いたいことは言ってしまったので、これからはただの罵倒になってしまう可能性も多分にあるが、もう少しお時間に余裕がある方は続きをお読みいただけたらと思います。
この現代社会、狩りができる男がモテた原始時代とは訳が違う
いつまでも原始人の気分を引きずっているつもりだ。
戦うべき相手はマンモスではなく己の「いい所を見せたい!」という自己顕示欲なのである。
安易な覚悟でのボルダリングコン参加は火傷の元である。
気持ちを切り替えていこう。
ボルダリングコンとは
ボルダリングコンとは街コンの一種で、主に20代から40代の男女がボルダリングを通じて交流をすることを言う。
なんとなく漂うボルダリングのお洒落なイメージと、同じ課題の挑戦し体を動かす一体感が街コンとマッチしており、若い世代に非常に人気がある。
大手の街コン運営サイトでボルダリングコンの状況を見てみると、「男子完売」と「女子急募」の文字が目立っていた。完全に男性過多。完全にマンモスを狩る時の原始人と同じ割合。
マンモス1頭に対するは10人の原始人という狩りの構図は、おそらく現代のボルダリングコンでも成立しているのであろう。この時点で相手がまだマンモスか何かだと思っている可能性がある。ホモ・サピエンスとしての矜持を思い出せ。
ボルダリングコンの仕組み
運営元によって異なるが、基本的には1時間から1時間半ほど一緒にボルダリングを楽しみ、気になる相手がいれば連絡先を交換する、という流れとなっている。
参加費は、男性が6,000~6,500円、女性は4,000円程度。ジム遠征を2回ほど我慢するだけで良い。
服装は?
運動をするので基本的に動きやすい服装にしよう。
くれぐれもinga(インガ)のムードラパンツなどを履いていくことはオススメしない。あまりにもガチの装備すぎる。高グレード課題と会う時の勝負服として取っておこう。
ingaの「ムードラパンツ」は最高のクライミングパンツだということはここで明記しておきたい。
ただ街コンには向いていないというだけだ。
ムードラパンツのフォローはこれくらいにして、具体的に、Tシャツはノースフェイスなどのアウトドアブランドのものを着ていくのが無難だろう。好きなバンドTや行ったことのある音楽フェスのTシャツも選択肢として悪くない。
話しかけられるきっかけをできるだけ身につけておく方がいい。
ただ、もし日常的にファッションとして手首に数珠を巻いている人がいたら、さっさとそれは外せ。数珠はやばい。いや別にいいんだけど、数珠を持っていると別の目的で話しかけてきたと身構えられる可能性がある。
ホスピタリティを見せよう
ボルダリングコンとは、1つの課題をあれこれ一緒に悩みながら達成することで一体感や達成感を共有して距離を縮めるためにある。断じてド派手なランジをかまして女の子にチヤホヤしてもらうためのものではないのだ。
経験者はつい良い所を見せようと張り切って難しい課題や派手なムーブを披露してしまう。同じぐらいのグレードの経験者が2人以上いた場合など、水面下でガチのセッションが始まってしまう。『ボルダリングコンのコンはコンペのコンではない。』
もし万が一どうしても登りたい課題に出会ってしまったとして打ち込みたい気持ちが抑えきれない場合、ボルダリングコンが終わったらまた登りに来ればいい。もし主催者だったら、もうそんな奴はボルダリングコンなんか来るな、帰れ。と言いたくなるけど。もしくはボルダリングコンが開催されるジムに事前に来て満足のいくまで登り込むことをオススメしたい。
当日はボルダリング以外のことにも意識を向けることができるだろう。
終わりに
もしボルダリングコンがうまくいかなくても悲観することはない。
この悲しみをシーズンの高グレードにぶつければいいのだ。異性は逃げても岩は逃げない。
ボルダリングコンが終わった後のホームジムで反省しながらカチを握りたおせ。
[adsense]