スポルティバ「テスタロッサリブート」の岩場での使用感をレビュー!

クライミング

スポルティバより2003年に発売された超攻撃的クライミングシューズであるテスタロッサが2019年に完全リニューアルされました。

旧モデルと比べてヒールの剛性感が非常に高くなっており、薄くてペラペラなラバーのおかげで岩にガッツリと引っ掛けるようなヒールフックが少し辛かった旧モデルの弱点を完全に克服している。

テスタロッサリブートはいわゆるソフトシューズの部類ではなく、かなりしっかりとした剛性感のあるシューズに仕上がっている。
硬めのシューズとはともすれば足裏感覚を犠牲にしてしまいがちだが、テスタロッサリブートのその辺りのバランス感覚は非常に素晴らしい。

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岩場での使用感

今回は花崗岩でテスタロッサリブートを使用してみたのでシェアしていきたい。

花崗岩でのクライミングにおいてクライミングシューズに求めるものといえば、そのエッジング性能だろう。
とにかく細かい粒状の極小スタンスに体重を預けることになる花崗岩のクライミングでは、靴自体の剛性とつま先の強靭さが要求される。

テスタロッサリブートのつま先の形状から、強傾斜でのエッジングについては言うまでもない。最高だった。
比較対象としてスポルティバの「コブラ」を使用していたのだが、コブラではどうしても耐えられず足が切れてしまうようなムーブでもテスタロッサの突き刺すようなエッジングだとしっかりと足を残す事ができた。

垂壁も意外とイケる

意外だったのが垂壁でも意外と性能を発揮できるという事。
インドアでの使用により馴染んだのか、テスタロッサリブートのアーチ状のダウントーが若干緩やかになってきたおかげでスポルティバのミウラーに近いような感覚で垂壁の粒にも立ち込む事ができた。

馴染んでくる事で性能のバランスの角が取れてよりオールラウンド仕様になっていった。
感覚としてはつま先の強化されたミウラーのようである。
逆にスラブでのスメアリングにより面でのフリクションを効かせたい場面では、かぎ爪状の鋭いつま先ではうまく対応できなかったので課題に合わせて素直にシューズを変えるべきだろう。

マントルやヒールでの掻き込みも、テスタロッサリブートの厚くて硬めのヒールだと問題なく非常に安定してこなす事ができた。

テスタロッサリブートの弱点

弱点というか、長所をより高めるためにテスタロッサリブートはトーフック性能を犠牲にしている。
そもそもではあるがトーフックについてはこのシューズに求めるべきではない。
つま先を覆うラバーの範囲を広くすればおそらくはよりトーフック性能を高めることも可能だと思うが、そうすると逆にシューレースで締め付けることのできる範囲が減ってしまいフィット感やつま先の拘束力を犠牲にする結果になるだろう。デザインを変更してトーフック性能を高めてしまえばおそらくテスタロッサリブートの評価は「器用貧乏」になってしまう。

外岩で使用するクライミングシューズに求めるものは「器用さ」ではない。
狙った課題に「特化」しているかどうかである。

その点で言えばテスタロッサリブートほど課題にハマれば強いクライミングシューズもないのではないだろうか。

他のシューズとの相性のいい組み合わせ

テスタロッサリブートだけで全ての課題に対応できるとは言い難い。
初めての岩場や遠征先で色々なタイプの課題にトライしたいような場合、比較的柔らかめで自由度の高いオールラウンドシューズと合わせてテスタロッサリブートを持っていくことでどんな課題にも対応できるだろう。

テスタロッサリブートと相性のよいオールラウンドシューズをいくつか挙げていきたい。

スポルティバ「スクワマ」

まずはスクワマ。
スポルティバスポンサードクライマーである樋口純裕さんがスクワマを「融通の利くSOLUTION」と表現したように、どんな課題にも対応できるオールラウンドシューズの代表格。
テスタロッサリブートの苦手とするスメアリングも高いレベルでこなしてくれる。

adidasFiveTen「ハイアングル」

オールラウンドクライミングシューズと聞いて真っ先に思い浮かべるのがadidasFiveTenの「ハイアングル」だろう。
最初はやや硬めだが、履き込む事で足に馴染んできてスメアリングもエッジングも問題なく対応できる。

スラブから緩傾斜までをハイアングル、それよりも傾いた傾斜壁をテスタロッサリブートのように課題によって棲み分けると良さそう。

最後に

今回、実際に岩場でテスタロッサリブートを使用してみてかなり使えるシューズだという事が判明した。
万人にオススメできるシューズとは言えないかもしれないが、ここぞという時に頼りになるクライミングシューズと言える。

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