どうも、だとばぐです。
アディダスファイブテンになってからラインナップの移り変わりがかなり激しくなったような、そんな気がするのは気のせいでしょうか。
新型ドラゴンなんかはアディダスの通販サイトでも大幅にディスカウントされているため、おそらく来季からはラインナップから外れるでしょう。
良いクライミングシューズだと思うのですが、売れなければ即廃番という判断の速さがアディダスらしいと言ってしまえばそれまでのような気もします。
ちなみになぜかアナサジVCSは残留。この辺りが微妙に謎ですね。
そんな変化の一層激しくなったアディダスファイブテンから新型ハイアングルをコンペティション仕様にアップデートしたハイアングル プロというモデルが発表されました。
Hiangle Pro(ハイアングル プロ)の特徴
自分の足を信じて、着実にムーブをキメる。ワールドクラスのルートやルーティンのコースに挑むとき、頼りになるのがこのファイブテン ハイアングル プロ。足裏の感度を研ぎ澄ませ、バランスをとりながら、アグレッシブに攻めるクライマーを後押しする。ヒールからトゥまでラバーで覆い、フリクションを向上。テクニカルなムーブをサポートする、硬く極端なダウントゥタイプ。インドアにもアウトドアにも適した、緻密さと力強さを適度なバランスで発揮できるシューズ。
出典:アディダス 公式サイト
Hiangle Pro(ハイアングル プロ)の変更点
従来の新型ハイアングルからの変更点として大きく以下の3点が挙げられる。
- カラーリング
- ヒールカップの形状
- インサイドのエッジの形状
ハイアングル プロのカラーリングについて
従来のハイアングルのホワイトカラーからブラックへと大きく変更されている。
パッと見た感じとしては、「マッドロック ドローン」のブラックエディションにかなり似ている。
個人的には白いハイアングルも好きだが、このハイアングル プロのカラーリングも足元が引き締まって見えてかなりかっこいい。
ヒールカップの形状について
ヒールカップの形状が従来のハイアングルとは全く異なるデザインに変更されている。
一見すると「スポルティバ ソリューション」のヒールカップに似ているようにも見えなくはない。
ソリューションのヒールカップは球体状の構造になっているためボテなどの面に対して効果を発揮するのだが、ハイアングル プロもコンペティションモデルというだけあってボテに対して力を発揮できるようにヒールカップの形状を改良したのだろうと予想できる。
ヒールカップの剛性についてはまだ情報が出ていないが、ファイブテン独特の潰してフリクションを効かせるヒールとは異なり、剛性の強いヒールカップに仕上がっていそうだ。
インサイドのエッジの形状について
ヒールカップと同様の改良が加えられたのでインサイドのエッジではないだろうか。
見てわかるように、エッジがあるのはつま先とアウトサイドのみで、インサイドに関しては非常に滑らかなエッジレス形状になっている。スポルティバの「Theory(セオリー)」ではインサイドとアウトサイドにエッジレス加工がされているが、ハイアングル プロではインサイドのみ。
この改良についても目的はヒールカップと同様に、ボテなどボリュームに対するインサイドエッジでの操作性の向上だろう。
完全に現代クライミングに特化したチューニングが施されているような印象を受ける。
ハイアングルプロ まとめ
スペックをまとめると、「Hiangle Pro(ハイアングル プロ)」は外見上はスポルティバ「Theory(セオリー)」と「Solution(ソリューション)」のハイブリッドのような機能を兼ね備えたクライミングシューズという印象。
クライミングシューズのコンペティションモデルといえば、最近発売されたスポルティバの「ソリューションコンプ」を思い浮かべます。
ただ正直に言って「ソリューションコンプ」については何がしたいのかよくわからないといった印象を受ける。
同時期に「Theory(セオリー)」というモデルも発表するなど、「ソリューションコンプ」の話題は完全に「Theory(セオリー)」に持っていかれたように思います。
インドアやコンペシーンでは「Hiangle Pro(ハイアングル プロ)」とスポルティバ「Theory(セオリー)」の2足で人気が分かれそう。
「ソリューションコンプ」について個人的にダメだと思うポイントは以下の記事から読めます。
「ソリューションコンプ」のこともあるので、このハイアングル プロも一瞬同じようになるのではと思いかけましたが、公表された改良点を見てみるとコンペティションモデルとしては他のファイブテンのクライミングシューズとは全く異なるコンセプトで作られた個性的なクライミングシューズになっていました。
新型ハイアングルのローボリュームモデルも最近履いているクライマーをちらほらと見かけるようになってきましたが、個人的にはハイアングル プロは新型ハイアングル以上の人気モデルになると思いました。